セッション数とは?
セッション数とは、一定期間内にWebサイトが受けた訪問の回数を指します。「訪問数」と呼ばれることもあります。例えば、1人のユーザーが同じ日に2回サイトを訪れた場合、セッション数は2としてカウントされます。この数値は、ユーザーがどれくらい自社サイトを利用しているかを示す重要な指標です。サイト運営やデジタルマーケティングに欠かせないデータとなっています。
セッション数は、アクセス解析ツールを使って計測します。代表的なツールに「Googleアナリティクス」があります。ただし、セッションの計測方法にはツールやバージョンごとに違いがあります。従来の「ユニバーサルアナリティクス(UA)」では、ユーザーの操作が30分以上なかった場合や日付が変わった場合、または流入元が切り替わった場合に新しいセッションとしてカウントされていました。つまり、同じユーザーでも条件が変わると複数のセッションが発生するということです。
一方、現在主流の「Googleアナリティクス 4(GA4)」では、日付の変化や流入元の変更だけではセッションは分割されません。この違いを理解しておかないと、分析結果にズレが生じる可能性があるため注意が必要です。なお、UAは2024年7月1日をもってデータ閲覧も完全に終了します。今後はGA4のみが利用可能となります。
1回のセッションには、訪問中のページ閲覧、商品購入、問い合わせなど、ユーザーが行った一連の行動がすべて含まれます。よく比較される指標に「ページビュー(PV)」がありますが、両者は意味が異なります。PVはサイトのページが表示された合計回数を示しますが、セッション数は「訪問そのものの回数」を表します。
例えば、1回のセッション中に複数ページを閲覧すると、PVは増えますが、セッション数は1のままです。この違いを正しく理解することが、分析の精度を高める上で重要です。また、セッション数はユーザー数の変化やリピーターの有無、サイト利用の傾向を把握する指標としても役立ちます。サイト改善や集客施策、広告効果の検証にも欠かせません。セッション数を正しく理解し、活用することがWebサイト運用やデジタルマーケティングの成果につながります。
セッション数の目安と平均
セッション数の目安は、業種やサイトのジャンル、サイトの規模によって異なります。そのため、自社サイトの状況を把握するには、同じジャンルの他社サイトと比較することが重要です。また、セッション数だけでなく、PVやユーザー数もあわせて確認すると、より正確にサイトを評価できます。
セッション数と閲覧開始数の違い
セッション数は、Webサイトの訪問回数を示します。一方で、閲覧開始数は、特定のページが新しい訪問の出発点となった回数を表します。このように、それぞれのカウント方法には違いがあります。そのため、セッション数と閲覧開始数の数値が一致しないことがあります。
セッション数の重要性
| 目的 | 見るデータ(例) | 得られる示唆 | 次のアクション例 |
|---|---|---|---|
| 集客全体の把握 | セッション総数・推移 | 増減の要因仮説 | 施策別の検証計画を立てる |
| 導線・回遊の改善 | セッション×PV/セッション | どこで離脱か | 内部リンク最適化、導線改修 |
| チャネル最適化 | チャネル別セッション | どの経路が強いか | 予算配分/入札調整 |
| 施策効果測定 | リリース前後のセッション推移 | キャンペーンの寄与 | クリエイティブ/LP改善のAB計画 |
| 高度化(LTVなど) | セッション×LTV/CRM連携 | 短期流入 vs 長期価値 | セグメント別の育成施策設計 |
セッション数を使うことで、訪問者がどのような行動をしているかや、どこからWebサイトに来てどこで離脱しているかを具体的に把握できます。定期的にセッション数を追跡・分析することで、ユーザーがどのページから訪れてどこで離脱しているかが明らかになります。その結果、課題やコンテンツ改善のポイントを見つけやすくなり、効果的な集客施策やWebサイト全体の改善を計画できるようになります。
また、集客チャネルごとのアクセス傾向を分析すれば、広告投資やセールス戦略の意思決定にも役立ちます。さらに、こうしたデータを活用することで、データに基づく戦略の立案やPDCAサイクルの精度向上、Web運営全体の成果を可視化することも可能です。
セッション数は、施策実施後の効果測定にも欠かせない指標です。例えば、新しいキャンペーンやサイトリニューアル後のセッション数の推移を見ることで、取り組みの効果を具体的に評価できます。その結果、迅速に課題を発見し、改善活動へとつなげることが可能です。
一方で、さらに高度な集客や効果検証を目指す場合、セッション数だけでは十分な分析ができないケースもあります。例えば、複数のマーケティングチャネルをまたいだユーザー分析や、LTV(顧客生涯価値)といった成果指標も必要になります。
こうしたニーズに応える統合マーケティング基盤として注目されているのが、「Rakuten Marketing Platform(RMP)」です。「RMP」は、1億超(※)の楽天IDと70以上のサービス利用データを活用し、オンライン・オフライン双方の購買や行動データを一元管理できます。
また、Cookieレス環境下でも広告効果の最大化やLTV分析、CRM(顧客関係管理)やBI(ビジネスインテリジェンス)との連携など、マーケティング活動を全体の流れで一貫して提供できる点が特徴です。Webサイトの改善や広告ROI(投資対効果)の向上を目指す場合、「RMP」の導入・活用には多くのメリットがあります。
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セッション数の分析方法
セッション数の分析方法について、詳しく解説します。
ユーザーの興味・関心度の可視化
ユーザーがどの程度興味や関心を持っているかを把握できます。セッション数が増えている場合は、ユーザーの関心度が高まっていると考えられます。一方、セッション数が減少している場合は、ユーザーが離脱していたり、関心が低下している可能性があります。このような変化を早期に正確に把握し、サイト運営や施策の改善に役立てることが重要です。
サイト内回遊率の把握
セッション数とPVを比較することで、サイト内の回遊率を把握できます。これら2つの数値に大きな差がある場合は、ユーザーが1回の訪問で複数のページを閲覧していると考えられます。
一方、差が小さい場合は、ユーザーが訪問後すぐにサイトから離脱している可能性が高いと言えます。こうした分析結果は、サイトの導線やページ構成の見直し、さらには全体的な改善策を検討する際に役立ちます。
ユーザー流入チャネルの把握
セッション数を分析する際は、まず参照元を確認し、ユーザーがどの流入チャネルから訪れているのかを把握します。各チャネルのセッション数を比較・分析することで、効果的な施策や改善ポイントが明確になります。また、これらの分析結果は、集客施策や戦略の効果を評価したり、今後の優先順位を決めたりする際にも活用できます。定期的にデータを確認し、改善に役立てることが大切です。
流入が多いページの特定
セッション数を分析する際は、まずユーザーが最初に訪れる開始ページを確認します。これにより、どのページに多くのユーザーが流入しているかを把握できます。流入が多いページを特定することで、そのページが集客にどれだけ貢献しているかや、主な流入経路がわかります。この情報をもとにページ内容や導線を改善することで、離脱を防ぎ、サイト内の回遊率を高めることが期待できます。
さらに、流入が多いページの分析は、ユーザーが関心を持っている内容や、効果的なチャネルを評価する指標としても役立ちます。最終的には、集客力の強化やユーザー体験の向上につなげることができるでしょう。
セッション数と関連する指標
セッション数に関連する指標には、ページビュー(PV)、ページビュー(PV)/セッション、ユニークユーザー(UU)、平均セッション時間、直帰率などがあります。これらの指標を組み合わせて分析することで、サイト全体の状況やユーザーの行動傾向をより正確に把握することができます。
ページビュー(PV)
ページビュー(PV)は、Webページがユーザーによって閲覧された合計回数を示す指標です。異なるページを閲覧した場合だけでなく、同じページを何度表示しても、そのたびにPVとしてカウントされます。一方、セッション数は、一定時間内にサイトへの訪問があった回数を表します。例えば、1人のユーザーが1回の訪問で複数のページを見た場合、セッション数は1回ですが、PVは閲覧したページ数の分だけ増加します。
PVは「ページがどれだけ閲覧されたか」を表し、セッション数は「サイトへの訪問回数」を示す指標です。両者の違いを正しく理解することで、サイトやサービスの利用状況をより詳しく把握できるようになります。
ページビュー(PV)/セッションの見方
ページビュー(PV)/セッションは、PVをセッション数で割って求める指標です。この数値は、1回の訪問でユーザーが平均して何ページ閲覧したかを示します。サイト内でのユーザーの回遊状況を把握する上で、重要な役割を持っています。
PV/セッションの数値が高い場合、訪問したユーザーが複数のページを見て積極的にサイト内を回遊していると考えられます。一方、数値が1に近い場合は、1回の訪問で閲覧されるページ数が少なく、ユーザーが必要な情報にすぐたどり着いている、もしくはあまり回遊していない状態です。このようなときは、内部リンクの配置や導線設計、リンク構造の見直しなどによって、ユーザーの回遊を促すことが改善策となります。
PV/セッションは、ユーザーの行動やサイトの課題を把握する手がかりになります。他の指標とあわせて分析し、サイト全体の最適化や有効な改善につなげてください。
ユニークユーザー(UU)
ユニークユーザー(UU)数とは、一定期間にサイトを訪れた「人数」を意味します。同じ人が何度アクセスしても、1人としてカウントされます。ただし、パソコンとスマートフォンなど、異なる端末から同じ人物がアクセスした場合は、別々のUUとして集計されるため注意が必要です。
一方、セッション数は「訪問回数」を表します。同じユーザーが何度訪れても、その都度新しいセッションとして数えられます。例えば、UU数が3人で、Aさんが2回、Bさんが1回、Cさんが3回訪問した場合、セッション数は合計6回となります。また、PVは、サイト内のページが表示された回数を指します。1回の訪問で複数のページを閲覧した場合、その分PVも増えます。
このように、UU、セッション数、PVといった指標それぞれの違いを正しく理解し、比較・分析することが重要です。これにより、自社サイトの利用状況や効果をより正確に把握し、施策の改善につなげることができます。
ユニークユーザーについて詳しく知りたい方は「ユニーク ユーザー」をご覧ください。
セッション数の計測ルール
セッション数の計測には、明確なルールがあります。Googleアナリティクス 4(GA4)では、30分以上操作がないときにセッションが終了します。日付が変わっても、またキャンペーンの流入元が変わっても、それだけでは新しいセッションは開始されません。一方、旧バージョンのユニバーサルアナリティクス(UA)では、主に30分間操作がなかった場合にセッションが終了し、新しいセッションとしてカウントされるのが基本的なルールでした。GA4は、複数の条件でセッションが新たに計測される点が特徴です。
GA4の場合
30分ルール
GA4では、セッション数の計測に「30分ルール」が採用されています。これは、ユーザーがページの閲覧やリンクのクリックなど、何らかの操作を30分以上行わなかった場合、その時点でセッションが終了する仕組みです。その後、再び何かしらの操作を行うと、新しいセッションとしてカウントされます。逆に、30分以内に操作があれば、それらの行動は同じセッションとして記録され続けます。
また、ユーザーが複数のタブやウィンドウでサイトを閲覧している場合でも、すべてのタブやウィンドウで合計して30分間操作がなければ、セッションは終了となります。その後、何らかの操作が行われると新たなセッションが開始されます。このセッション数の計測ルールを理解しておくことで、ユーザーの行動やWebサイトの利用状況をより正確に把握できます。ビジネス分析や主要な指標を確認する際にも、正しい判断を下すための重要な知識と言えるでしょう。
UAの場合
UA(ユニバーサルアナリティクス)では、GA4とは異なり、キャンペーンソースや日付が切り替わると、それまでのセッションが終了し、新しいセッションとしてカウントされます。つまり、流入元や日付が変わるたびに、セッションが分割され、複数のセッションとして記録される仕組みです。この点が、GA4との大きな違いといえます。
キャンペーンソースの切り替わり
ユーザーの参照元、つまりキャンペーンソースが切り替わると、その時点で現在のセッションが強制的に終了し、新たなセッションが始まります。たとえセッションの有効時間である30分が残っていても、このルールが適用されます。
例えば、リスティング広告から訪問したユーザーが、30分以内にオーガニック検索を利用して再度サイトにアクセスした場合、それぞれの訪問は別々のセッションとしてカウントされます。この仕組みにより、流入経路ごとにユーザーの行動を詳細かつ正確に分析できます。また、複数の流入源を比較したい場合にも役立ちます。
日付の切り替わり
日付が変わるタイミングである午前0時をまたぐと、自動的にセッションが分割されるルールになっています。例えば、ユーザーが23時50分からサイトを閲覧し、0時を過ぎても利用を続けた場合、0時を境にセッションが前後で分かれて記録されます。この仕組みを理解していないと、ユーザーの行動分析や数値の解釈を誤る可能性があります。ビジネス上、日付をまたいでアクセスがある場合は、セッションの扱いに注意が必要です。
30分ルール
ユーザーが操作しないまま30分以上経過すると、そのセッションは自動的に終了します。そして、その後ユーザーが再びアクセスした場合は、新しいセッションとして記録されます。この「30分ルール」は、GA4でも同様に適用されています。
Googleアナリティクスの利用方法
Googleアナリティクス4(GA4)でセッション数を確認する方法について、詳しく解説します。
サイト全体のセッション数
サイト全体のセッション数を確認するには、左側のメニューから「レポート」→「ライフサイクル」→「エンゲージメント」→「概要」の順にクリックします。画面内の「セッション」という項目で、サイト全体のセッション数を確認できます。
また、画面右上のカレンダー機能を使うことで、分析したい期間を自由に設定できます。分析の目的に合わせて、適切な期間を選びましょう。
参照元別のセッション数
参照元別のセッション数を確認するには、左側のメニューから「レポート」→「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」の順に選択します。画面が表示されたら、「セッションのデフォルト チャネル グループ」という項目を、「セッションの参照元/メディア」に変更してください。これにより、参照元別のセッション数を一覧で確認できます。
また、画面右上のカレンダー機能を使うと、分析したい期間を自由に設定できます。
ページごとのセッション数
ページごとのセッション数を確認するには、左側メニューから「レポート」を選び、「ライフサイクル」内の「エンゲージメント」をクリックしてください。その中の「ページとスクリーン」を選択すると、ページ単位のデータが一覧で表示されます。
必要な指標が表示されていない場合は、画面右上の「レポートをカスタマイズ」を選択し、「指標を追加」から「セッション」などの項目を追加してください。これにより、「イベント数」や「表示回数」とあわせて、「セッション」や「エンゲージメント」などの指標をページごとに確認できます。これによって、ユーザーの行動傾向をより詳しく分析することが可能です。
また、表示されている表は「ページタイトル」や「ページパス」で絞り込むことができるため、特定ページのみの集計も簡単に行えます。分析期間を変更したい場合は、画面右上のカレンダーから任意の期間を設定できるため、特定期間における傾向の把握や施策の効果測定にも活用できます。
まとめ
セッション数は、Webサイトの訪問回数やユーザーの行動を把握するために欠かせない指標です。ユーザー数やPVなど、他の指標との違いを理解し、それぞれのカウント方法を正しく知ることが、的確な分析の第一歩になります。
Googleアナリティクスを活用すれば、サイト全体や各ページ、流入元ごとなど、様々な視点からセッション数を手軽に確認できます。また、セッション数と他の指標を組み合わせて分析することで、集客施策やサイト改善の成果を可視化でき、Webマーケティング戦略の最適化を進めやすくなります。特に、セッション数を軸にしたサイト分析は、Webサイト運営の効果を高めるために重要です。
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