紺野:今回は、電通デジタルの永山さんとアドインテの稲森さんをお迎えして、宣伝/販促、そしてDXをテーマにパネルディスカッションを行います。
早速永山さんに伺いたいのですが、電通ではDX をどのように進めていますか。
永山氏:電通グループでは、やはりCX(カスタマーエクスペリエンス:顧客視点の体験)ありきで、お客様との接点で体験をどう変えていくかに注力したDX推進が特徴的だと思います。また、グループ会社のトップ陣も含め、お客様や企業にとってのDXがどう変わっていくのか勉強し直しつつ進めているところです。
紺野:リテールテック(小売事業にITやIoTのデジタル技術を導入すること)は現在、非常に注目を浴びている領域です。このコロナ禍でリテールテックがより加速した部分と思うように進まない部分の両側面があると思いますが、稲森さんはこれに関してどうお考えですか。
稲森氏:小売の中でも業種業態によっては一気に進んだところもあれば、逆にプロジェクトが止まってしまったところもあります。DXの推進は重要だとは思いつつも、中々進んでいなかったDXプロジェクトを、コロナ禍になり、一気に推進するきっけかになったと思います。