「RMP – Omni Commerce」を使った事例②
3つ目は「RMP – Omni Commerce」で、「Rakuten Pasha」を使った事例です。これは、まずユーザーが「Rakuten Pahsa」のアプリ内にある「トクダネ」(クーポン)を取得し、商品購入後にレシートを撮影して画像を送付すると、該当の「楽天スーパーポイント」を獲得できるというサービスです。
実際の活用事例をご紹介します。対象になっているのは、小売価格が約200円前後の飲料。付与される「楽天スーパーポイント」は、小売価格の79%の150ポイント。「楽天スーパーポイント」は「1ポイント=1円」ですので、ユーザーは実質約50円でその商品を購入できます。このように一種のサンプリングに近い形で、新商品をお試しいただくくことができます。また「楽天スーパーポイント」の付与率は任意に設定できるので、必ずしもサンプリングだけではなく、店頭で購入を迷っているユーザーを少し後押しする装置としても使えるのではないかと思います。
「Rakuten Pasha」も、全てを「楽天ID」で管理できる点がポイントです。レシート送付により、ユーザーの属性や、さらにはレシート全体を送付するため、ユーザーが該当商品購入時に他の商品も購入した場合の併売傾向なども分析することができます。現在は年間で約250万枚のレシートが送付されていて、ユーザーのオフラインにおける購買データと行動データをより精緻に分析できるサービスになっています。
また、楽天グループは映画の製作・配給も行っており、映画でもこれらを活用したマーケティング展開をしています。映画の場合はチケットの半券がレシートの代わりになります。「Super Point Screen」で映画の予告動画を視聴したユーザーを「Rakuten Pasha」に誘導し、映画を見終わった後に半券を写真に撮ってアップすることで、ポイントが付与されるという仕組みになっています。この取り組みは映画だけではなくスポーツのチケットなど、様々なシーンで活用可能です。
「Rakuten Distribution」が配給している映画「ブライトバーン/恐怖の拡散者」のプロモーションでは、動画広告からタイアップページに誘導しました。映画自体の成功ももちろん重要ですが、この施策のポイントは「楽天ID」を通してタイアップページを訪問してくれたユーザーを分析し、映画という業種・サービスに反応するユーザーのデータを蓄積することです。蓄積したデータは、別の映画の製作時のターゲット設定やコミュニケーションなどにも活用できるのです。
このように楽天は、集客から購買・アクション・データの分析と活用といった点において、多種多様なツールやサービスを有しています。またそれらを全て「楽天ID」で一元管理することで様々なソリューションを皆様にご提供することができます。私たちはまずクライアントの皆様が今抱えている課題を共有させていただき、本日ご紹介したソリューションの中から最適なものを組み合わせて、ご提案していきたいと考えています。