楽天インサイトの位置づけとサービス事例
楽天インサイトの位置づけとして、マーケット全体の理解(一般生活者分析)を支援しています。更に、クライアント様から、「打ち手まで支援してほしい」という要望があれば、楽天の広告サービスやその他広告会社様とも協業し、より詳細な楽天EC分析を行ったり、打ち手へ繋げることが可能です。
具体的なプロジェクトとして、サッポロビール株式会社様の事例を紹介しましょう。ご相談いただいたのは、ワインジャンルに関するマーケット分析です。マーケット分析・セグメンテーションから、戦略構想、ないし具体的なマーケティング施策を考える材料を得るといったところまで課題をいただきました。従来、ワインマーケットというのは、ワインの産地、種類、価格など、ワインの属性で捉えがちですが、今回は、しっかり生活者を捉えようという狙いから、情緒的ニーズや機能的ニーズを含めた意識分析も重要視しました。
そこで、アプローチとしてまずは、アンケートを通じて、情緒的なニーズ、機能的なニーズを意識データとして抽出し、ニーズセグメントを作成しました。加えて、価格や産地といった従来型のわかりやすいセグメントも併用に努めました。
次に、そのセグメント別に、楽天のログデータの分析を行いました。ログデータを用いると、アンケート分析とは異なる分析ができます。これらは例ですが、例えば、他アルコールや食品との併売分析、年間トレンド分析、一人あたりの単価・頻度といった売上分解分析です。
各セグメントの生活者は、さまざまな情報でプロファイルしています。例えば意識面の情報データでは、ワイン経験やリテラシー、ワイン購買における重視点といったことを捉えることに適しますし、購買ログ分析は、より売上に直結するアクションを考える材料として役立つでしょう。
そして、繰り返しになりますが、楽天インサイトはマーケット全体の分析を行っています。ですので、ここで得られた示唆というのは、商品開発であれ、広告であれ、マスであれ、デジタルであれ、その後のアクションにおいて活用いただけます。