はじめに
楽天アドソリューションズ事業では、今年よりプログラマティック戦略グループという組織を新設し、Infoseekをはじめとする楽天グループ媒体について、商品のポートフォリオを予約型商品に加え運用型商品にも拡大する取り組みを行っております。
媒体社のおける現状
広告主様のデマンドが予約型から運用型へ変化している中で、予約型の商品の売上は減少しているのはトレンドとして明らかです。
一方でアドサーバとSSPのテクノロジーを有効活用しながら、プレミアム媒体としての特性を活かした運用型商品、特にPMP（Private Market Place）をDisplay広告・Video広告で推進しております。
PMPについては、ある媒体での売上の20％強を占めるように増加しており、今後も増加を見込んでおります。
＜PMPの位置付け＞
広告主様へのメリット
プログラマティック領域において、以下の観点での広告主様のメリットの創出を目的にしております。
●特定の枠への入札の優先順位の実現
●ブランドセーフの実現
●Viewabilityなどのデータの提供
取引を通して感じていること
ブランディングとリーチを求める広告主様は、特にブランドセーフ・Viewabilityを求める場合が増えてきており、まさに市場に合致した商品が展開できていると実感をしております。
また、ダイレクトレスポンスを求める広告主様は、まずはオープンオークションで購入し相性のいい枠をより選別し、高い優先順位で効率的に購入するといった経済合理性を加味したバイイングが増えていると感じております。
データドリブンな改善アプローチ
楽天ではViewability、パフォーマンスの改善に向けて、数値化を行い、日々PDCAを行う動きを取っております。
以下はInfoseek NEWSで実施したPage Speedの改善の例です。
ページ全体の読み込みが早くなることとViewability、CTRの改善に相関があるという仮説を立てて、Page Speedの改善を実施し、以下の通り立証することができました。
Native広告についても同様に仮説を立てて、レクタングルの枠とNative広告でABテストを行い、Viewability、パフォーマンスの改善を確認しながら導入を進めております。
今後の取り組み
楽天には、Display広告／Video広告／Native広告だけでなく、Audioといったアセットもございますので、プログラマティックの基盤・データドリブンな改善アプローチをグループ媒体全体に広めて参ります。すべての媒体をプログラマティックに買い付けをできる整備を行うことで、グループ全体で総合的な形での課題解決に対応できることが可能と考えております。
合わせて、広告主様が望む媒体社が独自に所有するオーディエンスデータについて、媒体社のSSPを通した展開を検討していく予定です。
楽天グループへのご意見・ご要望がございましたら、ご忌憚なくお申し付けください。
◆プロフィール
今関 俊之
Imazeki Toshiyuki
楽天株式会社 アドソリューションズ事業
アド事業部 オペレーション戦略課
プログラマティック戦略グループ
マネージャー
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