前回は、楽天DSPのデータの特徴に焦点を当てて書かせていただきました。
今回は、そのデータを用いた楽天DSPが売れている業界や今後の展開に関して書かせていただきます。
運用型広告は電通「2015年日本の広告費」でも発表されている通り、2013年以来、3年連続で120%を超える大きな伸びを見せていて、その中でも運用型のソーシャルメディア広告や運用型ディスプレイ広告(DSP)などが順調に拡大しております。
(参考:http://www.dentsu.co.jp/news/release/2016/0223-008678.html)
運用型広告と聞くとやはり、売れている業種の中心はECを筆頭に、金融・不動産・保険・通販コスメなどを思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は楽天DSPが売れている業種は以下のようになっております。
【コラム】今さらながらのDSP~楽天DSPを活用している業界とは?~
好評のDSPコラム第三弾!業界別売上推移と今後の展開について
家電・パソコン・通信・食品・飲料・化粧品・家庭用品などの業種で売上げの半分以上を占めています。これらの業種は4マスメディアの広告費が前年と比べると減少している業種が多く、4マスメディアの広告費の一部がインターネットに(部分的に楽天DSPにも)流れてきていると感じております。
DSPと聞くと、「獲得目的(CPA案件)」でのご利用される広告主様が多いとお考えになる方が多いかとは思いますが、どちらかと言えば「ブランディング/認知目的」でご利用されるケースが大半で、そういったところから売れている業種が、一般的な運用型広告とは異なってきていると感じます。
楽天DSPの使い方は大きく分けると2つあり、リーチ偏重型とターゲット偏重型になります。リーチ偏重型で利用されるケースはターゲティングを広く設定する使い方で、例えば、化粧品メーカー様が楽天市場の美容・コスメジャンルを閲覧したユーザーにターゲティングをかけるケースや、検索やサイト閲覧履歴からの類推ではなく、ユーザーが自ら登録していることによる正確性が売りのデモグラフィックなデータを利用するケースが多いです。
もうひとつのターゲット偏重型は、前回のコラムでも書かせていただいた通りで、
例えば家電メーカー様が「1万円以上」の「省エネと商品名に入っている家電」を「3ヶ月以内で3回見ている」 といったエコ意識の高いユーザーに向けて広告を配信するという形で、楽天の保有するデータという資産を最大限に生かすケースになります。
※このような媒体資料に無いカスタマイズされたセグメントをご検討の際は、まずは弊社営業迄ご相談ください。
ともに、楽天会員(累計)1億1,652万人※2016年9月末時点の登録情報や実際の行動(閲覧/購買/サービス利用)を基にしている為、推測ではない確かなデータを保有していることで可能になる、楽天ならではのターゲティングになります。
前述させていただいている業種が売れているのは、楽天DSPの導入イメージが湧きやすいこと(化粧品メーカー様が、化粧品のセグメントを利用するイメージ)もあると思っております。ただ、今後は、例えば不動産業種、家具を買い換えるタイミング≒引越しする/した のようなオケージョンを想定して利用していただけるような使い方や事例を増やしていきたいと考えております。
楽天の保有するデータを使えば必ずどのクライアント様に対しても有益なソリューションになると信じております。
ただ、私たちも利用の方法は検討もつかないこともございますので、クライアントの皆様も是非、こういうことはできないの、などのご相談を楽天までいただければと思います。
■楽天DSPの今後の展開
2013年度に楽天DSPをリリースした当初は、獲得目的でのご利用を希望されるケースも多かったのですが、現在は「潜在顧客を検討・見込層へ引き上げる」という利用方法で拡販させていただくケースが増えてまいりました。
リリース当初は月の売上げも会社の期待とかなりかけ離れており、どういう業種のクライアント様にご実施いただけるか悩んだ時期もありましたが、おかげさまで売上げ自体は右肩上がりになってきました。
今後はWEB上での認知もそうですし、リアルな購買のリフトアップを可視化できるようなソリューションを展開していく予定で、よりいっそうクライアント様のブランディングに寄与できるようなソリューションの1つになればいいと考えております。
また、視聴環境のクロスデバイス化や多様な動画媒体の登場による、動画ニーズの取り込みや、限定された売り手と買い手が自動広告取引できる「プライベート・マーケットプレイス」(PMP)の市場にも遅れをとらないように日々、奮闘中ですので、引き続き楽天DSPをご愛顧頂けますと幸いです。
次回は、困っていること、最近多く寄せられている問い合わせについて書かせていただきたいと思います。
長文ありがとうございました。
>>DSPの紹介についてはこちら
◆著者プロフィール
繁山 俊夫
Toshio Shigeyama
楽天株式会社 アドソリューションズ事業
プロダクトプロモーション部
ネットワークソリューショングループ
楽天DSPチーム チームリーダー
2008年メディアレップに入社 その後インターネット広告の営業やメディア開発に従事
2013年楽天に転職し、同年の楽天DSPのローンチに尽力
現在は楽天データを生かした楽天DSPのトレーディングデスクの組織構築に従事
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