アドテクエンジニアの皆さまへ、広告配信における共通仕様であるOpenRTBの最新版、v3.0の日本語訳をお届けいたします。
現在、ほとんどの広告枠はプログラマティックに取引がされるようになりました。また、ヘッダービディングやSupply Side Platform(以下、SSP)がさらにSSPを呼ぶような構成など、サプライチェーンの複雑さは増してきています。それに伴い、透明性の低下やドメインのなりすましなど不正行為が起こるようになってきました。
プログラマティックな取引は、基本的にOpenRTBというIABの仕様で行われています。
前述の様々な問題を是正する目的で作られたのが、OpenRTB 3.0です。
OpenRTB 3.0で取引を行うには、Demand Side Platform(DSP)、SSPがそれぞれ対応する必要があります。そのため、1社だけが対応しても意味がありません。またこの仕様は、重量級かつ現在主流のOpenRTB 2.5と比べ変更点が多く、全て英語で書かれていることもあり多くの日本人にとってハードルが高いのが実情でした。この現状を打破すべく、楽天グループの株式会社LOBでDSPエンジニアを務める皆川祥が、OpenRTB 3.0 最終版を日本語に翻訳したものです。
この翻訳が日本のアドテクエンジニアの助けになり、日本の広告の健全化に貢献することを心から希望しております。
OpenRTB 仕様 v3.0(日本語訳)
•文献:openrtb/OpenRTB v3.0 FINAL.md at master · InteractiveAdvertisingBureau/openrtb
•作成元:IAB テクノロジーラボラトリ
•公表年:2018年
•翻訳者:皆川祥(株式会社 LOB)
•ライセンス:Creative Commons Attribution 3.0